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プリペイドとデビットとキャッシュレス化の状況

wowomnom/Bigstock.com

ブランドプリペイドとブランドデビット

国際ブランド付きプリペイドカード/デビットカードの発行が相次いでいる。2015年だけでも、携帯キャリアではソフトバンクのVisaプリペイドである「ソフトバンクカード」、コンビニ業界ではローソンがJCBプリペイドである「おさいふPonta」に注目が集まった。巨大な顧客基盤と店舗網を誇るキャリアとコンビニによるブランドプリペイド発行は、国際ブランドカード保有のハードルを劇的に下げている。

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また、銀行業界でも現在、メガバンクや地方銀行、ネット銀行を含む15社がブランドデビットを発行している。口座保有者であれば基本的に誰でも持てるデビットカード。こちらもカード保有層の掘り起こしへの貢献が期待される。

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キャッシュレス化の状況

日本クレジット協会の推計値によると、2014年のクレジットカードショッピングの取扱高は46.3兆円。2009年の取扱高は33.5兆円だったので、その5年間で38%の拡大を遂げた。2013年から2014年の成長率も10.1%と、順調に拡大を継続している。カード発行枚数も2015年3月末で2億5,890万枚で、日本の人口を大きく超えた枚数が出回っている。

2014年の民間最終消費支出295.4兆円に占めるクレジットカードの取扱高合計は15.7%。急速に取扱高を伸ばしているプリペイド式IC型電子マネー4.0兆円を加えると、電子決済化率は17%となる。「現金からカードへ」という流れは堅調だが、米国など諸外国と比べるとまだまだ電子決済化率は低い水準だ。日本はまだまだ現金利用の多い国というのが実態だ。

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