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アジア太平洋地域のトップイシュア

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argentum/Bigstock.com

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今回は、世界の決済業界に関する重要な情報源であるニルソンレポート(Nilson Report)が報じた、アジア太平洋地域のトップイシュアランキングの概要をご紹介します。

アジア太平洋地域のイシュアランキングは、2014年10月に発行された第1050号の特集記事です。詳細は購読者にのみ公開されていますが、トップ10イシュアが載っている表紙はWebで公開されています。

出典

ランキングはショッピング取扱高ベースです。

まず大きな特徴は、トップ10のうち8社(1位から7位、そして9位)を中国の銀行が占めていることです。また、このランキングでは各社の取扱高のクレジットカードとデビットカードの内訳が色分けされているのですが、トップ10入りした中国の銀行はデビットカード取扱高の割合が大きく、デビットカードが過半を占めるイシュアも幾つかあるほどで、中国ではデビットカードが広く普及していることがわかります。これは銀聯ブランド(China Union Pay)の取引です。

日本からは三菱UFJニコスが10位に入っています。他のトップイシュアに比べるとデビットの取扱いが無いのが特徴で、ブランドデビットの普及が他国に比べると遅れているという、日本市場の特徴も見て取れます。

8位に、オーストラリアのコモンウェルス銀行Commonwealth Bankが入っています。オーストラリアの人口は約2,200万人でGDP約1.5兆USドル、日本に比べると人口規模も経済規模も小さい国だけに印象的です

(※)。なお、コモンウェルス銀行はモバイルNFC、モバイルウォレットへの取組なども先進して取り組んでいたりと、決済サービス関連のニュースで目にすることもある銀行です。
(※):日本の人口は約1億2,000万人、GDPは約4.8兆ドル

以上、ニルソンレポートのうち公開されている箇所のみをご紹介しました。アジア太平洋地域のトップイシュアのみの比較からも、中国とオーストラリアにおいては取扱高に占めるデビットカードの割合が日本よりも断然大きい点が見て取れますし、何より中国と銀聯の圧倒的な存在感も感じられたかと思います。

今後も、ニルソンレポートを援用しながら、グローバル市場における日本市場の特徴などご紹介していきたいと思います。

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